優しいうた

この本を見つけたのがきっかけだった。
母が使っていた部屋を私の寝室にしているのだが、
母が遺したものがほとんどそのまま。
この本は、本棚にあった。
私の歌も、何度か見にきてくれた母が、
「恭子もっと優しい歌を歌ってよ。
童謡とか、可愛い歌が母さんは好き」
とよく言ってたっけ。
木曜昼のラジオの番組で、
「ラジオボイス体操」と称して、
口の中をトレーニングしたり歌ったりするコーナーをやっている。
この本をみつけてから、
参考にさせていただいたりしつつ、
毎回、童謡とか唱歌を歌う時間を作っている。
世の中は、すっかり変わってしまったよ。
でも、童謡は変わらず、良いね、母さん。
新しい家族も迎えて、なんとかみんなで頑張ってるよ、父さん。
記憶の中の声を、
思い出しながら、
勝手に2人からの返事を作りあげる。
次は何を歌おうかね。
一緒に歌ってよね、母さん。


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