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2006年3月12日 (日)

公園で
一羽のメジロを見かけた。

若い緑の木の枝に、一羽のメジロがいた。
無心に黄緑色の実(花?)をついばんでいた。
メジロが黄緑色で、木自体も黄緑色で、ついばんでいるものも黄緑色で、
メジロの目の周りの白さだけが、際立って見えた。
いつのまにか、春。

ふと、小学生のときの担任の先生を思い出した。

私の小学5、6年生の時の担任の先生は、鳥が大好きだった。
野外授業で山を歩き、聞こえてくる鳥の鳴き声が何の鳥であるとか、
実際小枝にとまっている鳥を見つけて、何の鳥であるかとか、
たくさん教えてもらった。

先生の鳥の鳴き声の真似は、かなりハイテンションでかっこよかった。
鳥になるとき、おそろしく声が大きくなったもんだ。
コジュケイの鳴き声のものまねなんざ、凄まじかった。
一般的には「チョットコイ、チョットコイ」と鳴くといわれているコジュケイだが、
先生は「チョーッといっぱい飲んでけ」・・・みたいな面白いゴロをつけて、
雄叫びをあげていた;

国語の先生だったから、百人一首やら万葉集やら、小学生に渋いことをたくさん教えてくれた。
百人一首は全員100まで覚えさせられ、大会まで開かれた。
今思うと、あの先生に出会ったから、私が日本文化(特に文学)に興味を強く持つようになったのかもしれない。

先生は、会いに行けばいつでも会える、隣の町に住んでいた。
いつでも会いにいけると、ついついご無沙汰していた。

昨年、先生が他界した。

残念ながら、最後にお会いしたのがいつかも思い出せない。

一緒に、杯をかわしたかったな。
「チョーッといっぱい飲んでけー」って、叫びながら。

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コメント

ちょっとしたことで、昔の自分を振り返ることもでき
懐かしい顔を思い出すことができるもんですね。
たまに頭の中を空にしてみると
流れる時間以上のものを感じることってあります。
忘れかけていた時間の落し物を拾った気がします。
少し、窓の外を眺めてみることにします。

投稿: アロースター | 2006年3月12日 (日) 17時10分

書き込みありがとうございます。
窓の外は、きっといつもの景色であり、少し違うものであり・・・
そういう日常が私は好きです。

自分の心の中に、良い風を吹かせていたいですね。

投稿: 2-Dee | 2006年3月13日 (月) 01時16分

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