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2006年2月26日 (日)

もう、2月が終わる。
今週の半ばからは3月、春ももうすぐそこだ。

朝からの冷たい雨が、一日降り続いた。
雨は嫌いではない。
むしろ、眺めているのは好きだ。

季節の変わり目の雨は、
一雨ごとに気温が変わったりして趣がある。
霧雨や豪雨、雨にもいろんな種類があり、いろんな表情がある。

子どもの頃、雨が降った後に出来る、きめの細かい土が好きだった。
家の車に乗り込んで、運転席に座って、
ワイパーを動かさないで見る水の流れが好きだった。
激しい雨の時には、雨の音にかき消されるから、
大きい声で歌を歌えるのが好きだった。
近くの杉林に、杉の山に、
さんさんと雨が降り注ぐ音を聞き、見て、
ただただ、自然の営みに立ち尽くしていた。

雨の匂いも好きだった。

降り出しのときの、なんか焦げたような匂い、
しばらく降り続いた後での、青い匂い、
そして、季節ごとの雨の匂い。

最近雨の匂いを感じていない。
東京だからと言いたくない、
まして、
大人になったからなどと、決して言わない。

なんとなく今日は、
何億の雨粒の中の、たった1粒との出会いに、
感謝したい。

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