生まれた町
今日、東松山でライブだった。
物心ついてから初めて、東武東上線に乗った。土曜日だし、5時台だし、すいてるだろうと思ったのに、池袋で既にいっぱい、読みが甘かった。もう一本遅らせるわけにも行かず、しばらく立っていることにした。私の感覚では、電車なんぞは20分もすれば座れるだろうってかんじだから。
だが、この路線は違った。というよりあてが外れた。
私が立っている前に座っている若者はかなり熟睡。彼の両隣は立つのだが、後から乗ってきた人たちにうまいこと座られてしまう;
30分を経過していい加減いやになってきた。今日のライブがうまくいかないことの前兆か?なんて思いだしたりして・・・。
ふと、路線図を眺めていて気づいたのだが、私が生まれた町、鶴ヶ島を通る電車だった。目的地は更にその先なのだ。2歳で引っ越してしまったので何の記憶もないが、父と母の若かりし時、2人と私たち兄弟3人が暮らしていた小さな社宅があった町。通り過ぎるだけでも、少し楽しみになった。
いざ鶴ヶ島。私の前の彼は相変わらず立ち上がらないが、かなりの人が降りたのでようやく座れた。池袋から実に40分。鶴ヶ島が私を座らせてくれたのかしらなんて思ったりなんかして・・・。
今から30年以上前、私たちがいた町。
両親が20代のころ、10年近く住んだ思い出の町。
長野の田舎暮らしをしている両親しか知らない私には、とっても不思議な感覚。
「埼玉のころ」という言葉で、よく母が思い出話をする。
一度改めて、自分の産まれた産院でも探してみようかな。
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